こんにちは!Atsushiです。前回の記事では、「意思決定疲れ」について詳しくお話ししました。
今回はその次のステップとして「頑張らない」のススメ、つまり環境設定が成功にどうつながるのかについてお話ししたいと思います。
自分の現状やゴール、課題がわかっていて、そこへの進み方や手段もある程度知っているのに、いろんな理由でなぜかたどり着かない、続けられないという場面はよくありますよね。
私はよくあります。 特にダイエットや体型の維持については、頑張ってるのに続きませんでした。
そこで、今回はダイエットや体脂肪減少など健康を例に挙げて、意志力に頼らずに簡単に取り入れられる環境設定の方法を紹介します。忙しい世代の方々にも取り入れやすい環境デザインのテクニックをぜひ活用してください。
成功は「頑張らない」ことでつかむ
ダイエットや体脂肪減少と聞くと、「もっと頑張らなければ」「意志を強く持たなければ」と思いがちですが、実はその考え方こそが失敗のもとです。
前回もお話した通り、意志力には限りがあり、それを頼りにし続けることは非常に疲れるものです。むしろ「意志力を使わないようにする」ことが成功への近道なのです。
スタンフォード大学の研究でも、生活環境を意図的に変えることで、健康的な行動を促進することが可能であるとされています。環境を整えることで自然に良い選択が取れるようにしていきましょう。
今回は、やめたい行動の量を減らすという点にフォーカスしてアイディアを紹介していきます。
1. 食べ物を「見えるところ」に置かない
まず、ダイエットや体脂肪減少を目指す際に有効な環境設定の一つが「視覚的な刺激を減らすこと」です。
例えば、ジャンクフードや甘いお菓子を目につくところに置かないだけで、その消費量が減少するということが、心理学研究でも明らかになっています。
冷蔵庫の前の棚にお菓子が並んでいたら、どうしても食べたくなりますよね。であれば、始めから目につかない場所に置いてみてください。
また、そもそも買ってこないように、スーパーやコンビニではお菓子コーナーを外して歩いてみてください。見なければ、意思決定する機会が減ります。
「見えるもの=選択しやすいもの」として扱われるため、体に良い食材だけが目に留まる環境を意図的に作ることで、ダイエットの成功確率がアップします。
2. 「面倒くさい」を逆手に取る
次に紹介するテクニックは、「面倒くさい」という感情を利用することです。
例えば、ついつい食べ過ぎてしまうお菓子やカロリーの高い飲み物を、手の届きにくい高い棚や別の部屋に置くことで、「取りに行くのが面倒」と感じるようになります。
ついついという行動は、直感的な誤った意思決定であることが多いので、意思決定を面倒にすることで、行動しないという直感的な決定に誘導できます。
この「取りに行くのが面倒」という小さな障害を設けるだけで、不要な間食の回数を減らすことができます。
3. 良いものに置き換える
最後に、やめたい行動を健康的な行動に「置き換える」環境設定についてお話しします。
例えば、どうしても間食してしまう習慣がある場合、同じ場所、同じ皿にナッツやフルーツを置いておくと、より健康的な選択をすることができます。
お菓子が置かれている棚にナッツを置いたり、冷蔵庫にカットフルーツを用意しておくことで、「間食したい」という気持ちをそのままに、良い行動に置き換えることが可能です。
間食をするという行動が習慣化されている場合、「食べるという行動」や「とりに行く場所」が自動化されていますので、中身を置き換えても意外と同じ行動をとり続けることが多いです。
このように、やりたいことをやめるのではなく、「置き換える」ことで無理なく健康的な選択を続けることができます。
まとめ
意志力に頼らず、環境を整えることで無理なくダイエットや体脂肪減少を成功に導くことができます。
やめない行動の量を減らすポイントは3つです。
① 見えなくする。
② 面倒くさくする
③ 置き換える
視覚的刺激を減らし、「面倒くさい」を利用し、良いものに置き換えるなど、生活に小さな工夫を取り入れるだけで、驚くほどの変化が起きます。
忙しいビジネスマンや家庭のある方であっても、日々の小さな選択を減らし、良い環境を整えることで無理なく目標を達成できます。
環境設定で「頑張らず」やめたい習慣を手放すこと、それが今回お伝えしたいメッセージです。
次回は、環境設定で「頑張らず」やりたい行動を増やすコツについてお話しします。意志力を使わずに良い行動を増やす、具体的な方法をご紹介しますので、お楽しみに!